◇Clown Act◇⇧



「……祥」




一瞬泣きそうな顔をして、またうつむくお兄ちゃん。



自然と重なったお互いの手だけが震えていた。




「それにそれに、悪いやつはイースが倒してくれたしね!まぁその……めちゃくちゃ怖かったけどグロかったけど……」




もごもごと続けながら、男子生徒を肉塊にしていく後ろ姿がフラッシュバックしてくる。



あのときのイースはすごく怖かった。



いろんなショックが重なったせいで感覚が麻痺していたけど、今になってみたらあのときはよく正気でいられたと思う。



人体が無惨に切り刻まれていく様子。



淡々とそれを行っていく猟奇的なピエロ。



目に焼きついた衝撃が遅れて私に襲いかかってきた。



ぶるりと鳥肌が立った。



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