エイプリルフールの前日、君に大好きと伝えたい。
「わ、翔琉やっぱゲーム上手!」
「うん……集中できないけど」
翔琉に何度か教えてもらったけど、上手くできなかったから、お手本を見せてもらうことになった。
……集中できないって、どういうこと……?
「目が疲れたなら、私代わるよ! コントローラーちょーだい?」
「目が疲れたわけじゃないけど……」
ぼそぼそ言っている翔琉から、コントローラーを奪う。
「あー、ちょっと!」
翔琉が私の方に手を伸ばした。
「……っ!?」
すると。
ぷにっとあたる感触があった……私の胸に。
理解するまで、約三秒。
沈黙が続いたのち、私より先に、翔琉の顔が真っ赤になった。
「うわっ…!? ご、ごめん……(?)」
「う、うん……いいから、離して?」
「……まじごめん」
い、今、何が起こったんだろう……??
む、胸を、触られた、というか、事故なんだけど……っ!
どうしよう、すごく気まずい……っ!
部屋中に気まずい沈黙が流れる。
「お、俺……麦茶とってくる……」
「うん、ありがと、ね」
バタンと荒々しくドアが閉まると、翔琉の長いため息が聞こえた。
うわぁっ……どうしよう……!
こんな気まずいまま、告白なんてできるのかな……?
私は、ちょっと泣きそうだった。