彼は推しと瓜二つ
3.あなたは誰?
◯土曜日昼のスーパー


加藤「杉山さん、レジも落ち着いて来たので、1番(※休憩)入ってください。」

音「あ、分かりました。1番入りまーす。」

音はレジの係にそう伝えてから、休憩に入るためにバックヤードへ向かう。

バックヤードに入る手前の所で、音は後ろから男に声をかけられる


男「すみませ〜ん。店員さん、今日って仕事何時に終わるんすか?」

男は黒のレザージャケットを羽織り、デニムにはウォレットチェーンを着けていて、ジャラジャラとうるさかった。
髪型も一昔前に流行ったホストヘアーで、髪をイジイジしながら話しかけてくる。

音(やめてよもう、こんな時に面倒な案件……あと少しでMITSUKI君のソロ配信ライブ始まるのにー!)

音「当店の閉店時間は21時となっておりますが…」

男は失笑した

男「いや、そーじゃなくて、お姉さんの退勤時間が知りたいわけ!」

音(あーもう、面倒くさい!早く行ってくれ……)

音「何故でしょうか…?」

男「仕事が終わったらまたオレここに来るからさ、一緒に飲みに行こうよ。」

音「申し訳ありません……退勤時間はその時のお店の状況によって変動しますので、ハッキリとは…」

男はハッキリしない音の態度に少し苛立ってきた

男「そんな数10分待つくらい大した事ねーよ。何?ダメなの?」

音「すみませんが………」

??「すみません、店員さん、ちょっと探したい物あるんで良いですかー?」
と背後の方から別の男性の声が聞こえた

音「すみませんが、お客様に呼ばれたので、ここで失礼します。」

音は軽く一礼してから、声がした方へと向かった

男「あ、くそ……」

男は渋々諦めて去っていく













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