無気力系幼馴染との溺愛ライフ

~奏side~

駅のホームに着くなり、視線がこちらへ集まる。

俺はいつものことか、と思ってはいたけどりのんのことを見ている奴もいる。

まぁ、りのんは天使、いや、女神級に可愛いからな。

俺にとっては自慢の幼馴染だが、俺以外の奴がりのんのことを見るのはどうしても嫌だ。

星ヶ谷駅に着いた後、すぐに席を確保して、りのんと隣同士で座る。

電車のシートにちょこんと座ってる姿さえ可愛い。

早く俺のりのんにしたい。

学園の最寄り駅までまだまだ先。

電車に揺られ、りのんはうとうとし始めた。

そのまま、寝てしまい、隣の席の人に迷惑かけまいとりのんを奏の腕の方へと引き寄せた。

学園の最寄り駅まではまだ少しかかる。

俺とりのんがまだ小さかった頃に約束したことをりのんは覚えているのか…。

まぁ、6歳と5歳の時だし、さすがにりのんはもう忘れていると思う。

「ねぇ、りのんちゃん。」

「そーくんなぁに?」

「大きくなったら、僕ねりのんちゃんと結婚したいな!」

「大きくなったら?いいよぉ、りのんもそーくんと結婚したい!」

「約束だからね!」

「うん!」

こんな約束をしたが、まぁ、無意味なものだとは思っている。












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