ん。もっかい


「んんっ.........ぅ」



私のくちびるを、無理やりこじ開けてきて。



(〜〜っ、これ、き、キスなの!?)



明らかに、
礼侍の舌が入ってきてるのが分かる。



でも、こんなのは無理で..................っ。



「れっ、礼侍!.........はぁ.........っ」



思いっきり、礼侍の体を突き飛ばした。



てっきりこれで、
終わってくれるかと思ったのに...............



「ん。もっかい。
まおの呼吸整ったら、俺のこと好きなら、
今度は、まおからキスしてよ」



そう言って、
自分のくちびるに指を乗せている礼侍。



たぶん、拒否することは出来る。



でも...........................



だけど、ずっと好きだった気持ちは。



温もりを1度知ったら、最後引き返せなくって。



「〜〜っ、礼侍のばか、」



私はそう言うと、
──────ちゅっと、ゆっくりキスをした。





fin.
< 29 / 30 >

この作品をシェア

pagetop