総長様は可愛い義妹に永遠の愛を​​捧ぐ
時は遡って、先月の授業参観。

保護者が次々に教室の後方に集まっていく中、まだ休み時間ってこともあり、クラスメイトは「授業参観だるいー」なんて言って、ザワザワしていた。

当然その頃私はぼっちで、友達なんていない。

ポツンと1人寂しく自分の席に座って授業が始まるのを待ってたんだけど…

「まほ」

名前を呼ばれ振り返ると、お兄ちゃんがいた。

「お兄ちゃん…、なんで来たの」

確か孝宏さんは今日お仕事。

お兄ちゃんは学校だって言ってたはず…。

誰も見に来ないって思ってたのに。

お兄ちゃんが来たってだけで一気に落ち着きを失ってしまう。

「なんで、ってなんだよ。まほ寂しいかなって思って、学校サボってやったの」

「さっ、寂しくないもん!」

「はいはい」

はっ…

軽くあしらわれたっ

「で?まほが嫌いなきあらちゃんはどの子?」

「えっ…、あそこの子…」

なんでそんなこと聞いてくるんだろう、と思いながら窓際にいるきあらちゃんに少しだけ視線を向ける。

すると…

お兄ちゃんがきあらちゃんの方に行ってしまったのだ。

まさか、可愛い妹に何してくれてんじゃっ!って怒ってくれようとしてる??

なんて一瞬思ったけど違った。

「こんにちは。きあらちゃん、だっけ?」

なんとお兄ちゃんはニコニコと爽やかな笑みを浮かべながら、きあらちゃんに話しかけたのだ。
< 58 / 182 >

この作品をシェア

pagetop