カナ ~天国へ行ってもアナタはわたしたちの娘~
流産を知り、母親は、

『流産してよかった』

母親らしかぬ言葉を放った。

同じく精神疾患を持った妹が流産した時は、妹とお寺に供養しに行ったくせに。

思えば母はわたしより妹を可愛がっていたっけ。

悔しくて、悲しくて、あんな事を言った母親を殺してやろうかとも思った。

だけど、同類にはなりたくないから、

何もしない。


花名。

そこ(天国)はどんなところですか?

わたしのじいちゃんには会えましたか?

可愛がってもらえてますか?

生きていたら、中学生だね。

わたしとパパはあれから結婚もしたし、

アナタの弟が4人も生まれました。

「わたしを忘れないで」

そんな思いから、わたしたち夫婦に女の子は産まれないのかな?

そんな事をしなくても、

ママとパパはアナタを忘れた事はないよ。

これからも、アナタはわたしたちの大切な娘。
< 2 / 2 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:3

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

幼なじみ2 ~あの頃の2人、輝いてた~

総文字数/371

恋愛(その他)2ページ

表紙を見る
幼なじみ

総文字数/15,132

恋愛(純愛)48ページ

表紙を見る
表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop