❤️お前に惚れた~極道の一途すぎる愛 第二部六年後再会
「姐さん、恋には早いも遅いもないっすよ、姐さんだって……」

テツが言葉を続けようとすると、ひとみはそれ以上言ったらダメと言わんばかりに

テツを睨んだ。

「すんません」

力斗は頭の回転がいい。

「ママをパパと誰かが取り合ったの?」

「そうなんすよ」

テツは力斗に耳打ちした。

「もう、テツ」

ひとみの顔が鬼の形相のようになった。

テツと力斗は逃げるように外に飛び出した。

あれから六年の歳月が流れた。

ひとみは山城とのことを思い返していた。

(山城さん、元気に過ごしているのかな)

自分のせいで、監禁されたり、命を狙われてたひとみを庇い大怪我を負ったり、

ひとみは自分を愛してくれた山城の気持ちをわかっていた。

我妻が「お前は自由の身だ、山城を追いかけてもいいぞ」そう言った時、

山城について行ったら、どうなっていたんだろう。

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