彼は『溺愛』という鎖に繋いだ彼女を公私ともに囲い込む【episode.2】
「目隠しって何?仕事してるのに目隠しするの?何言ってんのよ。自分の事棚に上げてなんなの?」

『俺は大丈夫だ。まあ、女性相手で仕事上ニッコリすることはあっても、心はやらん。今まで通りだ』

「なにそれ……」

『じゃあな、菜摘。お前はすでにお仕置き決定だが、少しでもよそ見したらお仕置きは3倍だぞ。またマレーシアへ行ったら連絡する』

「……はあ」

 ぷつりと切れた携帯を見つめながら、ため息。

 どこに行こうと彼は彼。鎖は海外に行っても繋がっているんだと実感した。

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