僕らは今日死んだので、これから先は天国です
「瑞樹は天国を楽しむのが上手いから、私も負けてられないわ……!」

「違うよ。一葉のおかげで僕は今を楽しめてるんだ」

「私のおかげ?」

「この世界を天国に変えてくれたのは、一葉だろう?」

「そうだけど、天国を楽しむ努力をしているのは瑞樹でしょ?」

一葉が心底不思議そうにそう答えるから、僕はつい笑ってしまった。

「一葉は優しすぎるよね」

「急に何!?」

「いや、感謝してもしたりないなぁって思っただけ」

一葉が僕の顔をじっと見つめた後、前を向く。
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