空色の手紙は執着愛の証 ~溺愛は再会とともに~

2日間のお休みをもらったその翌日、お土産の山形銘菓を詰めた大きな袋を持って出社すると、エレベーターホールでいきなりリナさんが後ろからぶつかってきた。

辛うじて倒れはしなかったものの、ぶつかったはずみでお菓子の入った袋を落としてしまった。

すると「あっ、ごめんなさぁい。ソレお皿だよね?割れちゃったかなぁ?」と言いながらリナさんが近寄ってきた。

すると、すぐさま霧ちゃんが私達の間に割って入り「あーあ、お土産のお菓子に何してくれてんのー堀田さーん。ていうか、分かりやすい嫌がらせするの、やめてくれませーん?」と大きめな声で注意した。

その声で注目を浴びたリナさんは「お菓子かよ」と目をつり上げ、チッと舌打ちすると、足早にその場を離れた。


「やっぱ作品を狙ってたわね。コンペで負けさせようとしてるのか、台無しにさせようとしてるのか……アレはちょっとヤバそうね。…いい?那知はあたしから離れないでよ」

「う、うん…わかった」


……こうして私は1週間近く霧ちゃんにぴったり密着してもらった。

私がコンペ作品を職場に持ってくることはなかったけど、社内で大きな荷物を持っている時にリナさんから偶然を装って体当たりされる事が続き、霧ちゃんの他にデザイン課のメンバーも加わって、二重に三重にと私を守ってくれていた。

< 115 / 189 >

この作品をシェア

pagetop