空色の手紙は執着愛の証 ~溺愛は再会とともに~

「え…」

「那知が好きだ」

「…っ、えぇ!」

「俺は本気だよ。…会ったばかりの男に言われても信じられないかもしれないが……那知は、俺にとっては最高に可愛いくて、いい女だ。…もう…離したくない……これからは俺がずっと那知を愛して守っていきたい」

「賢太郎さん…」

俺を見る那知の目に、驚きと、それと…今までにはなかった女の色気が見えた。


「好きだよ、那知…」

再び那知の唇に触れた。

今度は角度を変えながら優しく何度も触れた後、那知の唇を甘噛みして優しく吸った。


…実は食事の時、那知の唇を盗み見ていた。
すごく柔らかそうで……触れるだけでなく、俺の唇で、舌で、味わってみたいと思ってた。


14年ぶりに触れたその唇は思った通りの柔らかさで、でも感触の気持ち良さは想像以上だった。

俺の唇がちゅる…ちゅぷ…と水音をたて始めると那知の吐息の様な可愛い声が漏れ聞こえ、それと同時に、俺の背中に回してる手に力が入るのがわかった。


ゆっくりと唇を離すと、那知が蕩けた表情の潤んだ目で俺を見る。

「賢太郎さん…」


は……
そんな可愛い反応を示されると、もう止められないからな。

頬に触れてる手を、また後頭部に持っていき、強めに唇を合わせるとすぐに舌を入れた。

嫌がられやしないかと少し気になったが、俺が那知の舌を見つけて絡めると、那知もそれに応じてくれた。


あぁ、那知…

言葉では聞いてないけど…
俺を…俺の想いを受け入れてくれてるんだよな…


舌と舌で抱き合いながら、俺はお湯の中で那知の胸の膨らみに手を添えた。


小柄で細身だから、勝手に小ぶりなイメージを持ってたけど、思っていたよりも大きいな…
ふにふにとした柔らかさがすごく心地いい。
そして…柔らかい膨らみからその先端に触れてみる。


「…んんっ…」

唇を重ねてるから、鼻から抜ける色っぽい声になって、それがとにかく艶かしい。

その反応が嬉しくて、もっと鳴かせなくなった。


「那知、ここに座って」

湯船の内側の段に座らせると、上半身が湯から出て、那知の綺麗な裸体が露になった。

「お目汚しだから…」
なんて言って両腕で自分の身体を抱くように胸を隠す。

「だから何でお目汚し?これこそ目の保養だろ?」

「だって、賢太郎さんレベルのすごい人なら、お相手は極上の美女とかグラビアアイドル並のスタイルの人ばかりでしょ?」

「…那知、俺を何だと思ってんだ?どこにでもいるただの男だぞ?」

「ううん!こんなに素敵な人なんて、どこにでもいないってば!その辺の女なんて絶対に相手にしないはずだもん!…だから……私みたいな十人並のカラダなんてホント恥ずかしくて…」

そう言うと、膝を抱えて縮こまりながら俯いた。

「那知。俺にとっては、那知が極上の女だ。こんなに可愛いくて…愛したくて堪らない女なんだよ」

「賢太郎さん…」


「…もう我慢しないからな」
「ひゃあっ」

俺は身体を隠している那知の腕を掴んで退かし、露になった那知の胸にかぶりついた。


…鳴かせたい……
那知の声を…俺だけに聞かせて…

そう思いながら、敏感になっている先端を舌で転がして、わざと水音をたてながら優しく吸う。


「あっ……んんっ」


「は……うまい…」

…何だろう、味はないはずなのにおいしく感じる……口がもっと欲しがって…舌も唇も止まらない。


こんなに女を求めたいと思うことなんて今までなかったな…

あぁ、那知だからか。
那知だから…
心もカラダも全て求めたいし、愛したいんだ。



「…んっ……あぁっ…」

感じる度に、ビクッ!ビクン!と身体を震わす那知がとても愛しい。


「可愛いよ、那知……」


その那知はといえば、手で口を押さえて声を我慢してる。
その分、吐息が荒くなっていて、その様相にもまた欲情をそそられるのだが…

…そうか、ここは庭に面した外だもんな。
少しくらいの話し声なら聞こえないだろうが、さすがに嬌声はあげられないか。


「那知……中、入ろうか」

「……ん…」


那知が手を口元から離し、はぁ…はぁ…と艶かしい吐息を漏らす。

もう…可愛らしい那知の扇情的で妖艶な色気を纏う一面に、早くなる鼓動を抑えるのが大変だった。
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