婚約破棄されたら、高貴な紳士に極上な愛を注がれました。

 

「……なんだって? 陽鈴。こんやくはき、と聞こえたが」


 家に到着して、お父様のいる書斎に向かった。


「はい。本当に申し訳ありません」

「そうか。いや、陽鈴は悪くないから謝らないでいい。後のことはお父さんに任せなさい」

「……はい」


 私が俯いていると、お父様に頭をポンポンと撫でられる。





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