ねこねこ幼女の愛情ごはん〜異世界でもふもふ達に料理を作ります!〜6
「向こうに、森エルフのお兄ちゃんと人魚のお姉ちゃんがいるにゃんよ」

 ルールーとウィリオ王子が一緒に話したそうな顔でこっちを見ていたので、エリナはララベルに「ふたりともわたしの親友で、とてもいい人たちにゃん」と説明して、手を招き猫のように「にゃんにゃん」と動かしてルールーに合図をした。

「初めまして、ララベルちゃん。よかったら一緒に遊びましょうよ」

 赤くて艶やかな髪の美しい少女が、ララベルの名を呼んで手を振ったので、小熊の女の子は「ふわあ、美しいお姫さま……」と目を見張った。
 さらに、美少年エルフにも「子熊ちゃん、おいで」と笑顔で呼ばれて、小さな熊の女の子は「王都にはおとぎ話の中に出てくるような人がいるんでしゅね!」とびっくりおめめでアルデルンを見た。

 ふたりとも人を見る目が確かな少年少女なので、子熊のララベルが知らない人への警戒心がとても高いことに気づいて、彼女の方から近寄るのを辛抱強く待っていた。

 熊は「うむ、王子も熊もいる、それが王都だな」と、よくわからないことを言ってから「子ども同士で遊んでくるといい。エリナ、パティ、よろしく」と、子猫と子犬に小さな姪っ子を託した。

「エリナお姉ちゃん、あの人たちもわたしをお友達にしてくれるかしら」

 ララベルが心細そうな顔で訪ねたので、エリナは「こんなに可愛い子熊の女の子だったら、全ての人が友達になりたいに決まってるにゃんよ」とふっくらした頬をつついて、頭を優しく撫でた。
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