【完】生贄少女は冷酷暴君に甘く激しく求愛されて
すると琥珀くんが、コーンスープを差し出してくる。
「これも好きだろ」
コーンスープは小さな頃からの私の大好物。
ありがたく受け取り、スプーンで口に運べば、優しい香ばしさが口の中に広がる。
「これもとってもおいしいです……!」
温かい料理は、身体も心も温かくしてくれるみたい。
と、夢中で食べていた私は、そこではっと我に返る。
いくら準備してもらったとは言え、あまりにがっつきすぎちゃったかも……。