双子の義理兄はアイドル。〜君と秘密の溺愛ストーリー〜

「あ、おはよう。紬」


「おはよう……」



パリッとした真新しい制服を身にまとってリビングに向かうとお母さんがにっこり笑いながら朝ごはんをテーブルに置いていた。



「おはよう、紬ちゃん」


「おはよう〜」



ードキン!!


お母さんに返事をしながら食卓に着くと先に座っていたTWINSの二人に声をかけられる。


いや、ここではTWINSはやめておこう。


大輝くんと皇輝くん……と呼ぶことにしよう。


2人は朝からなんだか眩しくて直視出来ない。本当にこのふたりと家族になったんだ……。



「お、おはよう!き、今日は仕事はないの?」



テンパりすぎて何を言っているのか分からなくなる。


ああ、もう!おはよう、だけで良かったのに!


何を聞いてるんだよ〜!



「ああ、今日は入学式だから仕事はないよ。事務所の社長とマネージャーが仕事よりそっち優先しろって言われた」
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