私のカクシゴト ~アイドルの私とあの人気歌い手!?~

4.ご飯も一緒?の、前に!?

 私は、しばらく夏くんとお話して一旦家に帰ったの
 私は即お母さんに電話
 まずい、流石に勝手すぎたかも
 電話が繋がる
 『はい?どうしたの?』
 「あ!お、お母さん!」
 私はすぐに説明しようとする
 『あらあら、美華、ゆっくりでいいのよ』
 「あ、あの!お隣さんが来たんだけど……」
 『やっぱり、少し変わった人でしょう?』
 「あ、あの。私と同い年の男の子が来て」
 『あら?そうだったの?会ったときは男性だったどね〜』
 「そ、それは、その人。男の子のお父さんなんだけど、若年性認知症(じゃくねんせいにんちしょう)らしくて!施設に行っちゃったからだって!」
 『そうなの!?お母さんは?』
 「お、お母さんも、いないって」
 『……そうなの。今は1人ってことよね?』
 「う、うん。だから、もしよかったら、家に来てもいいよって言っちゃった……」
 『うん。大丈夫よ。今日の晩御飯(ばんごはん)はこれるか聞いてね。それと、勝手に決めちゃだめよ。わかった?』
 「……はい、わかりました」
 『はい。じゃあ、お母さん、仕事に戻るからね』
 「…はい。邪魔してごめんね」
 『いいのよ。大事なことだもの』
 こうして電話は終わった

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 私はお隣へ行きチャイムを押したの
 やっぱり、忙しいのかな?
 奥からはーいと声がする
 「はーい?って、え?」
 「……え?」
 ………知らない男の子が出てきたの
 見た目は同い歳っぽそうで、何故か美形男子
 黒髪が美しい


 
 


 「ん?え、あ、あれ?」
 あれ?部屋間違えた、とかじゃないよね?
 2人とあたふたしているときだった
 「なになにー?」
 「……なんだ?客か?」
 どんどん知らない男の子たちが玄関に集まってきたの

 「……ん?だれー?知り合い?」
 「んなわけあるか!」
 「えー?もしかして、お隣さん家かじゃねー?」
 いやいやいや!こっちが知りたい!
 え?兄弟にしては、同い歳すぎるし、雰囲気からして別人みたい
 それに、夏くんも兄弟はいないって言ってたよね?
 うん?ううん?
 ど、どういうこと?
 「ん?みんなどうしたの?って!美華ちゃん!」
 「よ、よかった!夏くん!」
 後ろからひょこって顔を出したのは、私が会いたかった夏くんだった
 「な、夏くん。この人たちは?」
 「あはは、混乱したよね。どうぞ。少しだけ片付いたから、入って。みんなを紹介するからね」
 さりげなく手を差し伸べてくるのが本当に王子様みたい。
 演技でこのような仕草をされたことなんて何度もあるのに、なんでだろう?こんなにもドキドキするのは
 「うわ〜夏の人たらし〜」
 「おい、和真」
 和真と呼ばれた人は注意されたことの子にべ〜っとあっかんべをする
 それでも絵になってしまう
 なんなのこの人達は!?
 「ほら。みんな入るよ。」
 「はーい!夏ぅ!」
 「早く行こうぜ!」
 「さむ!」
 「いやいや!寒くはねーだろ?」
 「……はあ、こいつは低血圧だ」
 「そうだった!忘れてた!」
 「……大事なことは、忘れないで?」
 覚悟を決めて家にお邪魔する

 ……バレないようにしないと

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