堅物くんの理性、ブチギレ0.5秒前




「あ、の!お名前は?」


「別に教えたところでこの先関わる事はないだろう」


「じゃあ、ジャージ貰っていいってことですか?」

「返せ」


「匂い嗅いだり、彼ジャージとして仕様したり、これ着て寝ちゃったりするかも」


「やはり今すぐ返せ、一生生足晒す人生を送るといい。」


「やーん、そういう冷たいところも渋ーい!!」

「お前……渋いの意味分かっていないだろ……」


頭を抱えたくなるほどの大きなため息を吐く先輩は、頭痛持ちなのか手を額に当てる。


「……風音(かざおと)時令(ときなり)だ。」


「時令って名前かっこいい~、超先輩に似合ってるじゃないですかっ!!
 私の名前はですね、」


「聞いてないが」


「聞いてくださいよ~!
 蜜月(みつづき)こゆりって言います、二年生です」


「なっ……同じ学年か?」


「え、そうなの?(大人すぎない?先輩かと思っちゃったよ)」

「(幼い女だな……いや、高校生なんぞまだ子供だが)」


「「……」」



< 6 / 6 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:4

この作品の感想を3つまで選択できます。

  • 処理中にエラーが発生したためひとこと感想を投票できません。
  • 投票する

この作家の他の作品

青薔薇の至愛

総文字数/96,758

恋愛(ラブコメ)208ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
ひとつ上の幼なじみは なんといっても溺愛がすごい。 可愛がられてる 愛されている ……だけど、女として見られてない。 だって 妹として私を見てるから。 「朱ちゃんが付き合ってくれないなら、私男の子とお遊びするから!」 「はあ?ちょっ、なに言ってんのお前。  そんなのダメに決まってーー……」 「じゃあ付き合って」 「……んー」 「ダメなら他の人とあんなことやこんなことするからねっ!」 「ダメだ!それなら俺としろ!!」 「じゃあ付き合ってくれる?」 「んー」 「ハッキリしてよっ!朱ちゃんのバカ!!」 顔が良くて 基本ゆるいのに、やる時はやる 私の自慢の幼なじみで大好きな人。 だけどこの男ひとつだけ問題が……。 そう、それは。 「女の子って柔らかくて、かわいーよね。」 とにかく恋愛に対しての態度が軽い 軽すぎる。 だから絶対、本気にさせてみせる! 私以外、見れないように。 だけど 「最初っから、お前しか見てないんだけどね、俺。」 たまに見せる、その顔は。 幼なじみとしてじゃなく……男としてだって 自惚れてもいいですか? 落ちるか、落ちないか。 それとも既に、互いに堕ちてたりなんかして。 長い月日が流れて、ようやく 幼なじみを卒業できる日が私に来るかもしれません……。 「俺だけの前で可愛い顔見せてくれるなら  ご褒美あげちゃうよ、俺」 はじまり 2022/1/2
黒薔薇の渇愛ー番外編ー

総文字数/39,068

恋愛(キケン・ダーク)92ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「ぜんぶあげるから、ぜんぶちょうだいね。  天音ちゃん」 黒薔薇の渇愛 番外編 はじまり 2021/6/20
【完】狂犬は欲望中毒。

総文字数/112,172

恋愛(キケン・ダーク)277ページ

表紙を見る 表紙を閉じる
「今夜の獲物はお前でいい。」 倒れていた男を助けたのが運の尽き……。 ていうか、なんで。 助けたのは私で 助けたはずのこの男に 狙われなきゃならないの!? 「狙った獲物は逃さないぜ?  手を伸ばしたら、ほらな」 抵抗、時すでに遅し。 がっちり掴んで私を離さないその腕の中で 甘い夢なんて見られるわけ……ないよね。 「俺に見つかっちまった時点で、もう俺のもんだ」   俺様自由人特攻隊長×巻き込まれ体質女子 はじまり 2021/9/18 おしまい 2021/12/26

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop