再会したスパダリ社長は強引なプロポーズで私を離す気はないようです
「千夏も一段と綺麗になったし、そろそろ出かけようか」

「はいっ!」

化粧って不思議。普通の女の子が魔法少女になってウキウキするみたいに私も藤堂さんに化粧をしてもらってテンションが上がってる。

これを機に私も化粧を勉強してみようかな。藤堂さんの隣に並んでも恥ずかしくない女性になりたいし…。オシャレをして、「千夏可愛いね」って言われたいから。

恋をすると綺麗になるってこういうことをいうのかな? 恋する乙女…なんて、そんな年齢でもないけど。可愛くなろうとするのに年齢は関係ないよね。

◇  ◇  ◇

「わ〜! このウサギのTシャツ可愛い」

ご飯を食べた後だったからデート先は私が行きたい場所に行くことになり、私はウサギのイラストが描かれているTシャツが目に入り、このお店に入った。


「欲しいの?」

「普段着にしては少し可愛い気もしますけど、家の中で着るにはちょうどいいかなって。…うっ」


「どうしたの?」

「い、いえ。なんでもないです」

イラストは可愛いけれど値段は全然かわいくない。よく見るとブランドTシャツって書いてあるし。社会人の私なら買える範囲内ではあるんだけど出費がなかなかつらい。
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