運命に従ってみた
「神田さーん、私用事すませたら
そのまま直帰したいんだけど
今日閉店作業頼める？」

「あ、はいっ！分かりました」


ペットショップに勤め始めて
早２年弱が経った。

仕事も覚え、ある程度の業務も任せてもらえるようになってきた。


私と同期で入社した人達は、想像してた仕事と違ったと言いながら続々と辞めていってしまい

オーナーの桜田友美さんと、友美さんの息子さんである勇一さん、そして私の３人で
生体管理やペット用品販売などをしている。


「真矢ちゃん、母さん知らない？」


水槽の管理をしている私の前に
ひょこっと顔だしている勇一さん。


「友美さんなら用事すませて直帰するって言ってましたよ？
あれ？勇一さん今日休みじゃなかったですか？」


「うん？彼女が誕生日祝ってくれるって言うから休みとったんだけどドタキャンされちった」


そう言いながら笑っている。
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