続》キミに…Kiss


「あっ、愛理ちゃんがお前に手振ってんぞ!」



龍二が指差した方向に口角を嬉しそうに上げたアイツがいて、こっちに向かって小さく手を振っていた。


アイツがバスケ部のマネージャーをしているから、放課後も俺たちは同じ時間をこうして過ごしている。


「素直にお前が羨ましいわ。かわいい彼女とクラスも部活も同じで…おまけに家でも一緒にいれるなんてさ」


「バカやろ!お前にはわかんねぇかもしんねぇけど、いつも一緒がいいってわけじゃねぇんだよ!」
< 23 / 190 >

この作品をシェア

pagetop