続》キミに…Kiss

2年生になっても、あたしとさっちゃんは変わらずお弁当を食べた後、ベランダで日なたぼっこをしていた。


「で、今回は何があったの?」


ため息を吐きまくりのあたしを、またかと言ったような感じで見つめる…さっちゃん。


それにショックを受けつつ、あたしは遠くに見える工場のえんとつを見つめながら、気になっていることを話す。


「よくわからないんだけどね、陸に『やっぱりできない』って言われちゃった」


「できないって…なんのこと?」


「そっ、それは……」


「なんか言いにくいこと?」


「……うん。だから、さっちゃん。ちょっと耳貸してくれる?」
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