真夜中の「いただきます」
「いただきます」

真夜中、二人の声がリビングに響く。フォークを手にし、杏子はパスタを巻き付けた。ソースの香りが食欲をそそる。巻き付けたパスタを口の中へ運んだ。

「おいしい……!」

「うまぁ〜!」

杏子と研二、二人の顔が笑顔になっていく。皿に盛り付けられたクリームパスタとスープはあっという間に空になっていった。同時に二人は立ち上がる。

「おかわり?」

「うん。杏子ちゃんも?」

「私もそう!」

「パスタとスープ、おいしいのが悪いよね」

二人はおかわりをするためにキッチンへ皿を持って行く。杏子も研二も笑顔だった。

真夜中の夕食は、ゆっくりと過ぎていく。













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