晴れ時々、零れ桜
桜田君とお試しを始めてから三日が過ぎた。

でもやっぱり一緒に登下校するのは恥ずかしい。

桜は、半分くらいは咲き、一か月ということに少し寂しさを感じ始めた。

「桃萌、今日一緒に弁当食べない?」

「うん」

お昼ごはんはずっと一緒に食べている。

「なあ。この前美玖に話しかけられてたみたいだけどなんか嫌な事言われなかった?」

やっぱり桜田君は優しい。

「うん。優しい人だったよ」

すると桜田君は目を丸くして、そして細めてははっと笑った。

「そっか。よかった」

私のことを心配してくれたんだなと思うと心が温かくなった。

なんだか私の桜田君に対する気持ちが変わり始めている。

今までは気のせいだ7と思って気付かなかったけど、

私、桜田君が好きなんだ。
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