晴れ時々、零れ桜
終学活が終わる五分前。

私は、先制の話など頭に全く入っていなかった。

仕方がない。だって、人生初めての恋をしたかと思ったら、告白までしようとしているんだから。

桜田君に「今日の放課後、公園に来てほしい」と言ったら、不思議な顔で頷いてくれた。

葉桜までまだ時間、あるもんな。

ふうと深呼吸をして、チャイムが鳴るのを待った。

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