激甘吸血鬼くんと、溺愛契約。
クールな王子様。
「それじゃあ、また明日〜。初顔合わせ頑張ってね!」
「う、うん!六花ちゃんもね!」
放課後。
入学式を終えた新入生はこれから生活を送る寮へと向かった。
あの後も詳しい説明が担任の先生から話があったけど、やっぱり理解が追いつかなくて。
とりあえず考えるのをやめて、一旦帰ることにした。……とは言っても寮生活になるのでみんな帰る場所は同じ。
六花ちゃんと一緒に向かった後、寮の入口でお別れした。
その間心臓がバクバクと激しく脈打ち、冷や汗が流れまくり。
「どんな方とマッチングするか楽しみだわ〜!」
「緊張するね〜」
そんな会話があちこちから聞こえる。
ホームルーム終了後、寮の部屋が割り振られ、みんなソワソワしていた。
私も大きく深呼吸して、自分の部屋へと向かう。
ドキドキ……。
「まずは、挨拶して、それからそれから……」