激甘吸血鬼くんと、溺愛契約。
第1章
吸血鬼の学校へようこそ。
暖かな日差しが降り注ぐ朝。
桜の花びらがふわふわと舞い散っている。
私、姫乃恋雪は今日から中学1年生になります!
今日は待ちに待った入学式で、真新しい制服に身を包みながらオシャレな校舎を眺めていた。
「ほわぁ!めちゃくちゃオシャレ!ここが胡蝶学園中等部(こちょうがくえん)の校舎かぁ〜!」
いかにも“The新校舎”みたいなピカピカと輝いているこの学校は、人間界初の『吸血鬼専門の学校』として設立されたの。
今年から生徒を募集し始めて、全国の吸血鬼を集めた学校なんだ。
ちょうど募集を始めた年に中学生になる私は、この学校を見つけて迷わず受験を希望。
お父さんとお母さんも賛成してくれて、猛勉強の末無事合格。
“いつも”本当の姿を隠していた私は、今日は初めて何も加工しないで登校した。
最初はビクビクしながら門をググッたけど、周りはもっと可愛くてかっこいい人たちばかりで。