くの一反省帖2〜カステラが待ってる〜
山の中を歩いて大浦天主堂建設予定地へ…

「狭霧が言うには、この辺なんやけど…あの子の記憶力って、そんなにアテにならんけんね…」

朧と左門がてくてく歩いてると、そこらかしこでカサカサ…こそこそ

妙な音が聞こえて来る。

「気配もロクに消せんとは…人殺しは到底無理だな」

「やけん火付けしよるんやろ?他人が全部自分と同じって事無かろうって!」

隠れるしか取り柄の無い隠れキリシタン…

ある程度のレベルの人種には、全く通用せずにダメ出しまで出される始末

「セコい生き方してりゃ神様にも愛想尽かされちゃうって事ね」

狭霧同様、朧にも優しい心なんてありゃしない。
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