冷酷な御曹司は復讐愛に囚われる~没落令嬢の甘く淫猥な夫婦生活~


「どうしましたか、先ほどから箸がとまっておりますね」

取引先の取締役の男性に問われ、俺は笑みを浮かべた。

「申し訳ありません、古傷が少し痛みまして」

俺は痕ができている手の甲を掲げ「とある少女をかばって負った傷だ」と説明すると、彼は「あなたは昔からお優しいのですね」と笑った。

「どうですかな、この後は私のなじみの店にでも」
「せっかくですが、今夜は遠慮させていただきます」
「ああそうか、結婚して間がないですものね。さぞ奥様を愛していらっしゃるのですな」
「ええ、まぁ」
「お子さんに恵まれるのも時間の問題ですね」
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