記憶を求めて、触れた優しさ。

母をなだめるのは、正直めんどくさい。

でも私のための涙だから、私の責任なのかも。

この記憶があれば、問題なかったのに。

はぁ、疲れた。

「明日お弁当作るから、秀一に過去の話聞いてくる」

「わかったわ、行ってらっしゃい」

涙を拭きながら、母は答えた。

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