社畜地味OLは異動してきた甘々上司に甘やかされるそうです。
 私が注文したのはにぎり寿司を中心とした定食。上川部長が注文したのは天ぷらを中心とした定食だ。

「お待たせしました」

 仲居さんが2人、品を持って部屋に訪れて食卓にせっせと配置する。それにしても品数が豊富で彩りも美しい。

「では、ごゆっくりどうぞ」

 仲居さんが部屋から去り、2人っきりとなる。

「では、いただきますか」
「はい、美味しそうですね」

 
 にぎり寿司は玉子、マグロ、サーモン、穴子、イカ、いくらの軍艦巻き、鯛の7つ。7つの内一番最初に頂いたのは玉子だ。にぎり寿司の他にも煮しめ各種に豆腐のサラダ、味噌汁にたくあんなどの漬物が添えられている。

「む……!」

 玉子の甘みとだしの濃さが合わさり、シャリとの相性も良い。しょうゆとわさびの2つとも良いバランスだ。

「美味しいです……!」
「そうですか! ここのお寿司美味しいんですよ。気に入って頂けて良かったです……!」

 上川部長はにこやかに笑いながら、釜飯を木のしゃもじで中をかき混ぜている。

「それ、何の釜飯ですか?」
「鶏釜飯ですよ。よろしければ1口食べますか?」
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