不良男子はお人好しちゃんを振り向かせられない。
第四話
○電車の中


澪(あ、あれぇぇ……!?さっきのはどういうこと……!!)


あの後、特に何も言わずに歩き出した蓮夜に着いていくことしかできなかった澪。

席が空いていたので座る。

頭が蓮夜のことでいっぱいだった。


澪(でも付き合ってとか言われてないよね?一方的に好きだって言われただけ……!?)


これでも一応歴代3人の彼氏ができたことのある澪。

「付き合ってください」とも言われていないので一体どうすればいいのかわからなかった。


蓮夜「……おい」

澪「な、なに!?」

蓮夜「……?」
 (何をそんなに焦って……)

蓮夜「晩飯、何がいい?」

澪「えっ……あ、私が作るよ!」

蓮夜「いや、まずお前の胃袋を掴む」

澪「へっ!?」

蓮夜「お前が俺のことなんとも思ってねぇのは知ってる。だから、俺のことを好きにさせる……それでいいだろ?」

澪(この人はそのビジュアルでそんな恥ずかしいことをよく言えるなぁ……)


蓮夜のビジュアル全開シーン。キラキラさせて澪が眩しがる。



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