三角関係より、大きい関係始まっちゃいます!?

⑦私の、決断

ドキドキする心臓を抑えながら、私は家を出ていく。
(しょう)先輩……」
「おはよう、ゆみちゃん。さあ、返事、決まったかな?」
「はい……」
「そうか。聞かせてもらえる?」
「せ、先輩っ!よっよろしくお願いします!!」
ガバッと頭を下げる私。
驚いたように目を見開く先輩。
「て、てっきり……か、かいとくんの方を選ぶとばかり……思ってた。」
せ、先輩も、そんなこと、思うんだ……
「いい、ですか?」
「あははっ。こっちがいいか聞いて、いいですか?はおかしいでしょっ。」
はっ。そうかっ。
「これからよろしくね、ゆみちゃん。」
風になびく先輩の髪は、とても美しかった。
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