お願いだから、好きって言って。


 ドキドキと、自分の鼓動がうるさい。

 早くこの沈黙を破らなきゃ……と、次の質問を必死に考える。


 これ以上……変なこと、言わないようにしなきゃ。


 だけど、先に沈黙を破ったのは、佐藤くんだった。


「双葉さ……」
「さ、佐藤くん……! の、好きなタイプは……?」


 その言葉を遮るように、私は佐藤くんに同じ質問を返した。


 佐藤くんの言葉のその先を聞くのが、少しだけ怖かった。


 そんなつもり、なかったけど……

 実質告白したみたいなものだし。



 勘違い……されたかな? でも、夢みたいな憧れだとしても、本当のことで……何一つ嘘なんてついてなくて……


 本当に佐藤くんみたいな人が、好きなんだって……嫌でも思い知らされる。




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