ホテル御曹司は虐げられ令嬢に生涯の愛を誓う
そしてあたりを見るが父の宗治の姿はまだ見えない。
「お久しぶりです。お元気でしたか」
「ただの使用人が私に話しかけないでよ!」
異母妹は片手に持っている飲み物を私に向けてきた。
せっかく選んでくれたドレスを汚してしまうのは心が痛む。翔くんになんて謝ればいいのかしら。そう心のなかで思っていたら私に飲み物がかかっていないことに気がついた。
ゆっくりと目を開けると私の前に翔くんの姿が。そして飲み物は翔くんの体にかかっていた。
「か、翔くん!」
私の声に気がついたパーティーに参加されている人たちが一斉にこちらを見ている。
「ごめんなさい」
「俺は大丈夫。沙凪、どこも濡れていない?」
「うん」
「ならよかった」
すぐ私たちのところに三隅、桝田とウェイターが駆けつけて来てタオルを貸してくれた。