七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ

魔女、襲撃を受ける



その時だった。
バーーーーン、バン、バン

ダリウスがすぐに反応した。

リセを地面に押し倒し、おおいかぶさるように伏せた。

バンバン・・

パン、パン、パン、ダダダダダ・・ドン!

爆竹が破裂するような音。

「リセ!!逃げるぞ!!」

ダリウスはそばの礼拝堂に、リセの体を抱くように飛び込んだ。

「車を爆破されたかもしれない・・
こちらに攻撃してくる可能性がある」

ダリウスは、壁に身をつけて
カーテン越しに、外の様子をさぐった。

「お前の姿を見られたのなら、
すぐ来るはずだ」

ダリウスは、すでに腰のベルトからナイフを抜いていた。

「リセ!護身用の銃を持っているか?」
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