七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ

魔女の主、ダリウスについて


リセは子鬼娘から書類の入っている紙袋をもらい、すぐに近くの椅子に座った。

書類の余白には、<極秘>のスタンプが押されている。

<ダリウス・エグモント>
属性は男性。
20代後半から30代前半。
年齢や誕生日は不詳。

隣国の王族の血縁者であり、正統な継承者の一人。
ナイフ使いの達人

問題行動・・・
きまぐれ、わがまま、女遊びが派手、酒飲み、ギャンブル好き
突拍子もない行動、バカ騒ぎが好き。予定が常に変更される。

<過去に数々の護衛をあざむき(虚偽発言もあり)、単独行動をよくする。>

この一文には、赤でアンダーラインが引いてあった。

彼の相当者が
<とにかく振り回されて、苦労した>という感慨が、にじみ出ている文章だ。

王族内部の抗争で、常に暗殺される危険があるため、各国を渡り歩く生活。
何かあった時、国際問題になるため、24時間警備が必要。

そこにも赤でアンダーラインが引いてあった。
隣国の王族がここで死んだら、大変な事になる。
戦争の火種になるかもしれない。

リセはもう一度、袋の中を覗いた。

写真がついていない・・
写真が2枚・・封筒の内側にずれて、へばりついている。

書類のクリップからはずれたのであろう。
封筒を逆さに振って、取り出して見た。

印象的な金の瞳、銀灰色の髪・・
優美な美しさを感じさせる顔立ち。
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