七日目の恋 ダリウスとリセ・改訂版・魔法の恋の行方シリーズ

魔女、主人の面接を受ける

<護衛任務初日>

有名ホテルの最上階、
ペントハウスが、指定された場所だった。

護衛官はドライバーも兼任する。
リセの勤務時間は、ダリウスが外出し、帰宅するまで続く。

指定された時間の5分前、リセは腕時計を確認した。

豪華な装飾のドアの前に立つと、チャイムを押すと同時に執事が開けた。

リセは護衛官の制服である黒のジャケット・パンツに黒のネクタイ。
男性と同じものを着用していたが、その服装は彼女の貧弱さを、際立たせてしまうように見える。

「リセ・ガルニエです。
護衛の任務でまいりました」

「どうぞ。お入りください」

長身痩躯の執事が一瞬首を傾げ、<大丈夫なのか?>という表情を見せたが、すぐに声を発した。

「ダリウス様、護衛担当者がまいりましたが・・」

執事のお伺いに、奥の部屋から声が響いた。

「こっちに来い」

執事がリセを見て、指で方向を示し、一人で行くように無言で示した。

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