デス・ドール
図書委員会
私達4人はみんな同じ図書委員の仕事をしていた。

本当はクラスごとに2人ずつ図書委員になるのだけれど、今年は図書委員をやりたがらないクラスが出てきてしまったため、A組から4人が選出された。

最初は面倒だと感じていた仕事だけれど、いつものメンバーで放課後残れるのは楽しかった。

「今月の新刊はこれで最後です」
健太が今月図書館に並べられる予定の本をピックアップして説明してくれたところだ。

「いつもながら相羽くんはセンスのいい本を選んでくれるわね」
図書室の先生が感心したように呟くのが聞こえてきた。

健太は勉強の本だけじゃなくて、エンタメ本もよく読むらしく、図書委員の仕事中はずっと目を輝かせている。

「それじゃ、今日はもういいから帰りなさい」
後は図書室を閉めるだけになって、それぞれがカバンを手に席を立つ。

「ふぁ~あ、やっと終わったな」
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