屋上少女と弱虫少年
8月17日 朝の屋上
ここに居れるのもあと少し。
そう思うと、とても悲しくなった。
って幽霊が悲しむことでは無いか。
だってもう居ないんだから。
春琉くんが私を見れること自体不思議だったし。
でも、春琉くんと会って少しの間だったけど
退屈しないですんだな。
春琉くんと居て楽しいことばかりだった。
凪央も見れたし、
もう悔いは無いな、、、
そう思ったのに、。
何かモヤモヤがある、、、、
なんだろ。
そう思っていると。

ーキィー

っえ、?
朝に屋上誰も来ないのに
そう思い振り返ると
「!!!!」
「良かった、やっぱり優季いた、。」
少し呼吸を荒くした春琉くんがいた。
なんで、昨日めちゃくちゃ酷いこと言ったのに。
そんな私の心をわかってか、
「僕はそう言われても来るよ。」
、、、、やっぱり春琉くんは変わらないな、。
そう思いながら少し頬が緩んでしまう。
そんな私を見て春琉くんは笑っていた。
「良かった。優季嬉しそうで。」
「、、、」
そう、思わせてたんだな、
そう思ってしまった。
「優季。昨日はごめん。」
、え。
春琉くんが謝ることじゃないよ。
私が悪かったし、私の方がごめん。
「優季は悪くないから。」
そう言ってくれた。
春琉くんといると落ち着くな。
そんなことを思ってしまった。
思ったところでずっと居れるわけじゃないんだから。
そんなことを思っていたら。
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