晩餐
「そんなこと言ってー。この竹林に終わりがなかったらどうするの?」
「簡単です。一本一本竹をへし折って、さっきまで歩いていたオレンジ色だけの道を作ってしまえばいい」
「竹へし折るところからすでに無理難題すぎる」
「はは、できますよ、私たちなら」
今度は私から先輩の手を取った。
この人が隣にいるのなら、どんな景色でもきっと美しい。
伝えようと思ったけど、100倍になって言葉が返ってくるのでやめておく。
代わりに普段よりも強く、てのひらを握りしめた。