彼女が服を   着替えたら
「お風呂先にありがとう‥‥ほんとにスッキリした。」


『‥‥ん、良かったな。俺も行ってくるから、
 冷蔵庫に入ってる飲み物適当に飲んで。』


何から何までお世話になります状態の私にも嫌な顔一つしないハルになんだか申し訳ないと思いつつも、一人で過ごすのはやっぱりツラいから今日はここにいたいと思った


近くで連絡が取れる友達は清香だけだし、編集で忙しい彼女に時間をとらせるのはなかなか難しい

悠介が既婚者だと言ったら清香のことだから殴り込みに来そうだし‥


地元の友達にもこんなこと相談できないし、親には年齢的にも恋愛の失敗話は尚更できない


本当に偶然からのスタートだけど、ハルと友達になれて良かった‥



ガチャ

『寒くない?』


お言葉に甘えて、冷蔵庫からミネラルウォーターのペットボトルをいただいて飲んでいた私は、お風呂上がりのハルに驚いて持っていたペットボトルを思わず落としそうになった。


「‥‥髪の毛下ろすと‥‥なんか違う人だね‥‥びっくりした‥」


黒のスウェットに包まれた東井さんは、いつも仕事の時にセットされたスタイルとは全く違って、無造作に下された髪の毛は少し長めで色気がかなり増して見える。


少し見た目が違うだけで知らない人のような気になって変にドキドキしてしまった



『そうか?そんなこと言ったら奈央だって、髪の毛下ろすと別人みたいだけど?』


いつもはどうせボサボサですしね?
大したメイクすらしてない私だけど、今更ながらすっぴんをさらけ出していることに気づいてしまった
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