玉響の花雫    壱
筒井さんがゆっくり優しく私を抱いてくれた後、涙が止まらない私を抱き締めて目尻に唇を落とし、息が整うまで髪を撫でてくれたのだ。


『眠かったら寝ていい‥‥。シャワーを浴びてくるから。』


シーツを体にかけてくれると、筒井さんは明かりがついたままのリビングの方へ行ってしまった。


何もかもが初めてだったけど、どう言えばいいのだろう‥‥。ほんとにずっと優しかったし‥‥それに‥‥痛かったけど‥‥肌が合わさると‥気持ちよくて安心した‥。


下腹部に両手を当てると、初めての違和感と鈍痛に今になって色々実感してくるものがある


私の服は何処だろう‥‥流石にいつまでも裸でいるのは恥ずかしい‥


ベッドから降りて、服を探そうとするとそのまま床に転がってしまい、その音にビックリしたのか寝室のドアが勢いよく開いた。


「えっ?‥‥あ‥‥なんで‥」


下半身が震えて立てないでいると、筒井さんが駆け寄りすぐに私を抱き抱え、ベッドに座らせてくれた


『無理させたからすぐには立てないな‥‥‥‥悪い‥』


私のTシャツを頭から被せてくれるとおでこにキスをしてくれた


立てないのなんて初めてで驚きつつも、同時にさっきまでのことを思い出して顔が一気に熱くなる‥‥


『落ち着いたらお前ももう一度お風呂に
 入っておいで。』


「は、はい‥ありがとうございます。」


上半身裸のままの筒井さんが何故か恥ずかしくて見れない‥‥。

下着を探して身に付けると、結局筒井さんが戻るまで立てずに、お風呂まで運んで貰うはめになった。


『1人で大丈夫か?』

「えっ!?だ‥大丈夫です。」

『フッ‥‥。転ぶなよ?』


顔をまた真っ赤にしていた私を見て筒井さんが笑った。


お湯‥わざわざ張ってくれたのかな‥。運動した後のような疲れが残り、温かいお湯でほぐれていくようで膝を抱えゆっくりとお風呂に入った


「‥お風呂ありがとうございました。」


冷蔵庫にミネラルウォーターを取りに行こうとしたら、キッチンで筒井さんが珈琲豆をミルから取り出していた

「良かった‥‥豆が溢れてなくて。」

『体が辛くないなら今から買ったケーキを食べないか?』

「はい!食べたいです。」

『フッ‥‥色気より食い気だな。座って待ってろ。用意するから。』
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