玉響の花雫    壱
3日の日は空いてるか?って聞かれたから頷いたものの泊まりなんて聞いてない!!


急遽そうなったのか決まってたのか分からないけど、時計を見てから、私は慌てて街に買い物に出かけた


服や下着を始め、化粧品の旅行用のボトルとか色々を短時間で揃えてから帰宅をし慌てて準備をしていく。

早めにメールに気付いて良かった‥‥。気付かないまま朝を迎えてたらパニックに陥るとこだった‥‥。


その時着信音が突然鳴り、画面に表示された筒井さんの名前に緊張しつつも、通話のボタンを押した。


「も、もしもし、痛っ!井崎です。」

『こんばんは。フッ‥‥大丈夫か?』


慌てて出た時に、畳んだばかりの服に足を取られてテーブルの角で膝を強打したのが聞こえたのか耳元で笑われてしまう


恥ずかしい‥‥‥でも‥‥
声が聞けるだけで嬉しくなる


『おい、聞いてるのか?』

「は、はい!き、聞いてます。」


『メールの返信がなかったから、確認のために電話したけど、明日は一緒に行けそう?』


‥‥返信?ああっ!!頭がパニックになって
メールを返すのをすっかり忘れて準備にあけくれていた


「すみませんっ‥‥あの買い物してて、今慌てて準備してます。一泊なんて知らなかったので買い物が大変で‥‥。」


あっ‥‥しまった‥‥。これじゃ浮かれて旅行用の買い物を沢山したんですって報告をしているようなものだ。


『呼んでくれたら車を出したのに。次からは必ず連絡をしろ。』


‥‥えっ?


『興奮して寝不足にならないように今日は早めに寝ろよ?明日は多分夜は長いからな‥‥。
それじゃ明日着いたら電話する。‥‥おやすみ』


「あ、は、はい、おやすみなさい‥‥」


通話ボタンを切ると放心状態の私はソファにそのまま顔を突っ伏した。


筒井さんの声が頭の中で何度もリピートされていき、顔から火が出そうなほど熱を持ち熱くなっていく


舞い上がらない方が難しいよ‥‥。明日から2日間そばに居て平常心を保てるだろうか‥‥‥。


言われた通りの寝不足に呆れられるといけないので、準備を終えると肌のお手入れを入念にしてから早めに眠りについた。




次の日

8時少し前に着信が鳴りマンションの下に向かうと、筒井さんの車が到着していたので荷物を持って急いで向かった。


「おはようございます。」

『おはよう‥‥
 フッ‥一泊なのにすごい荷物だな?』


誰だろう‥‥‥。マンション入り口付近に車を停めてタバコを吸う筒井さんの隣に見たことがない男性が一緒に立っていたので、慌ててお辞儀をした。


『初めまして、君が井崎さんだね?仲崎 亮(なかざき りょう)です。よろしく。』
< 50 / 146 >

この作品をシェア

pagetop