玉響の花雫 壱
『少し話せるか?』
「‥‥ッ‥はい」
鞄を拾ってくれると、そのまま
筒井さんはエレベーターの↑のボタンを押した
上?‥‥一体何処に行くんだろう‥‥
一言も話さないまま隣に立つ
筒井さんを見上げることも出来ずに
いると、最上階に着いてしまい、私を
いつものように先におろしてくれた。
ここって‥‥まさか‥‥‥
『行こう。早い方がいい‥‥。
今日戻って来てくれて良かった。』
エレベーターを降りたその先までは
何度も来たことがあるけれど、
1番奥には入ったことがなかった。
だってここは‥‥
コンコン
『筒井です。引き続きすみませんが
お話大丈夫でしょうか?』
引き続き?
さっきまで筒井さんはここにいたの?
「あの‥‥こ、ここで待ってます。」
『何を言ってる。お前がいないと
話にならないだろう?』
えっ?
『どうぞ』
中から聞こえてきた声に、
筒井さんが扉を開けてしまうと、
背中に手を添えられて一緒に
入ることになってしまった
『失礼します。社長お忙しいのに
何度もすみません。』
ドクン
入社式か受付でしか見たことのない
社長に慌てて筒井さんと一緒に
頭を下げる
エントランスから出かける際に、
佐藤さんとお辞儀をして見送る事は
何度もあるけど、こんな風に直接
お会いするのは初めてで緊張してしまう
『構わないよ。
もう一度来たところをみると、
彼女がそうなのかい?』
『ええ。そうです。』
社長が私の方に視線を向けると、
よく分からないけど頭を下げた。
『井崎さん、だったかな。』
「えっ?は、はい。」
突然名前を呼ばれると、
緊張がさらに増してしまい
心臓の鼓動がさらに早くなっていく
私のことで筒井さんは呼ばれたの?
何か会社に関わるミスでもしてしまったのかと思うと怖くて仕方ない‥‥
『‥‥君は恵まれているね。』
えっ?
『今回の君の怪我のことで、
何度も労災にならないかと筒井君は
私に直談判しに来てたんだよ。』
嘘‥‥‥筒井さんが?
信じられなくて俯いていた顔を上げて
隣に立つ筒井さんを見上げる
『なかなかね労災というのも
難しいものなんだ‥‥。
話を聞いたところ、社員と
仕事上のことではなく、私的な内容で
揉めたと聞いてね。流石に労災認定
が降りないパターンもある。
だから筒井くんはね、怪我を負わせた
側の社員に事情を聞いたり、人事
部長や私を交えて何度も頭を下げに
来たんだ。自分の事でこのようなこと
になったからとね。』
筒井さん‥‥
「‥‥ッ‥はい」
鞄を拾ってくれると、そのまま
筒井さんはエレベーターの↑のボタンを押した
上?‥‥一体何処に行くんだろう‥‥
一言も話さないまま隣に立つ
筒井さんを見上げることも出来ずに
いると、最上階に着いてしまい、私を
いつものように先におろしてくれた。
ここって‥‥まさか‥‥‥
『行こう。早い方がいい‥‥。
今日戻って来てくれて良かった。』
エレベーターを降りたその先までは
何度も来たことがあるけれど、
1番奥には入ったことがなかった。
だってここは‥‥
コンコン
『筒井です。引き続きすみませんが
お話大丈夫でしょうか?』
引き続き?
さっきまで筒井さんはここにいたの?
「あの‥‥こ、ここで待ってます。」
『何を言ってる。お前がいないと
話にならないだろう?』
えっ?
『どうぞ』
中から聞こえてきた声に、
筒井さんが扉を開けてしまうと、
背中に手を添えられて一緒に
入ることになってしまった
『失礼します。社長お忙しいのに
何度もすみません。』
ドクン
入社式か受付でしか見たことのない
社長に慌てて筒井さんと一緒に
頭を下げる
エントランスから出かける際に、
佐藤さんとお辞儀をして見送る事は
何度もあるけど、こんな風に直接
お会いするのは初めてで緊張してしまう
『構わないよ。
もう一度来たところをみると、
彼女がそうなのかい?』
『ええ。そうです。』
社長が私の方に視線を向けると、
よく分からないけど頭を下げた。
『井崎さん、だったかな。』
「えっ?は、はい。」
突然名前を呼ばれると、
緊張がさらに増してしまい
心臓の鼓動がさらに早くなっていく
私のことで筒井さんは呼ばれたの?
何か会社に関わるミスでもしてしまったのかと思うと怖くて仕方ない‥‥
『‥‥君は恵まれているね。』
えっ?
『今回の君の怪我のことで、
何度も労災にならないかと筒井君は
私に直談判しに来てたんだよ。』
嘘‥‥‥筒井さんが?
信じられなくて俯いていた顔を上げて
隣に立つ筒井さんを見上げる
『なかなかね労災というのも
難しいものなんだ‥‥。
話を聞いたところ、社員と
仕事上のことではなく、私的な内容で
揉めたと聞いてね。流石に労災認定
が降りないパターンもある。
だから筒井くんはね、怪我を負わせた
側の社員に事情を聞いたり、人事
部長や私を交えて何度も頭を下げに
来たんだ。自分の事でこのようなこと
になったからとね。』
筒井さん‥‥