甘い仮面に騙されない!
「もはや絶滅危惧種だろ」
そう吐き捨てて、私より先に家の中へと入っていく。
………なにそれ。
ムカつく。 ムカつく。 ……ムカつく!
怒りのあまり立ち留まってたら、開いたドアをわざと閉めようとしてきたから、思いきり阻止してみせた。
すると思わず力が入って、
──バンッ!
と通常では出ないような爆音がドアから鳴ってしまう始末。
「ゴリラかよ」
ククク、と肩をゆらして笑われる。
怒りが空回りして、余計に腹が立つ。
「あー今日もつっかれたー」
散々イラつかせてきた当本人は、制服のままリビングのソファにどしっと体を預けて、くつろぎ始めた。