梅雨夜景、いとめでたし
「でっ!?答えは?」

「…はい。喜んで。」

俺は嬉しさの余り環奈に抱きついた。

「スッゲー嬉しいー!ぜってー幸せにする!う"ううーヤベー泣きそー!」

「そこまで喜ぶ?いつもはクールぶってるのに、こういう時感情が素直よね。」

「しょうがねーじゃん!嬉しいーが爆発してんだから!」

「はいはい。嬉しいーが爆発してるとこ悪いんだけど、そろそろ指輪はめてもらっても良いですか?」

差し出された左手を取り指輪をはめると、環奈は満足そうにそれを宙にかざした。

「いと、めでたし。」

「なんか違くないか?」

「良いの!いとめでたしなの!」

そう言って、環奈は嬉しそうに笑った。
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