僕らの半年戦争~one chance more chance~
「真木君!すっごい久々!」

私は思わずパァッと目を見開き笑顔になる。真木も「久々~」と目を細める。

癖毛に鼻筋のホクロ。
男にしてはきれいな白い肌。
笑うと口が大きくなる。
見える白い歯。

真木の一挙一動が私に懐かしさをくれる。

「松本今何してんの?仕事してんの?」

「えっとー…まぁ…」

「あ!ごめん!とりあえず入ろうか。話はそれから!」

学生時代はウンザリしていた真木のマイペースさに飲まれていくことにまで懐かしさが込み上げ、ホッとする自分がいた。とにかく安心したのだ。
真木はそんな私を置いてさっさと店内に入っていく。私の「え、あ…ちょっと…!!」の言葉もすり抜けて。

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