騎士団長様、クビだけは勘弁してくださいっ!
私達に声をかける人が一人。そして、私も副団長も顔見知りの方がもう一人いた。
「こんばんは、お仕事中のようだけれど、少しいいかしら?」
大体50代くらいだろうか。とても素敵で豪華なドレスを身にまとう女性と、この方の息子だと思わされる歳の顔つきが似た男性が立っていた。確かこの男性は、第二騎士団副団長だっただろうか。
「貴方は外してもらえるかしら」
そして、ウチの副団長を退席させると私ににこやかな表情を見せる。自己紹介をされてこの二人が親子で伯爵家の方々だという事が分かったけれど、このマダムとはお話するのが初めて。一体どんな話を持ち出されるのだろうか。
「元近衛騎士団のマーフィス男爵の娘さんよね。騎士団員をしていただなんて初耳だわ。女性だというのに騎士団でやっていけるだなんて、さすがマーフィス男爵の娘ね。あの会場での立ち振る舞いも見事だったわ。騎士としての志も持っているようでとっても立派ね」
「いえ、私よりも経験が豊富で優秀な子息に比べれば私はまだ未熟者です」
ちらり、と彼女の右斜め後ろに立つ第二騎士団副団長は私を不機嫌な顔で見てくる。なるほど、私のところにいらしたのはお母上の指示だったという事ね。
ご夫人は私の両手を握りつつそんなお褒めの言葉を並べるけれど、私にそれは響かなかった。何となく、おままごとをしているご令嬢を見ているような目をしていたから。そう思ってならない。
「こんばんは、お仕事中のようだけれど、少しいいかしら?」
大体50代くらいだろうか。とても素敵で豪華なドレスを身にまとう女性と、この方の息子だと思わされる歳の顔つきが似た男性が立っていた。確かこの男性は、第二騎士団副団長だっただろうか。
「貴方は外してもらえるかしら」
そして、ウチの副団長を退席させると私ににこやかな表情を見せる。自己紹介をされてこの二人が親子で伯爵家の方々だという事が分かったけれど、このマダムとはお話するのが初めて。一体どんな話を持ち出されるのだろうか。
「元近衛騎士団のマーフィス男爵の娘さんよね。騎士団員をしていただなんて初耳だわ。女性だというのに騎士団でやっていけるだなんて、さすがマーフィス男爵の娘ね。あの会場での立ち振る舞いも見事だったわ。騎士としての志も持っているようでとっても立派ね」
「いえ、私よりも経験が豊富で優秀な子息に比べれば私はまだ未熟者です」
ちらり、と彼女の右斜め後ろに立つ第二騎士団副団長は私を不機嫌な顔で見てくる。なるほど、私のところにいらしたのはお母上の指示だったという事ね。
ご夫人は私の両手を握りつつそんなお褒めの言葉を並べるけれど、私にそれは響かなかった。何となく、おままごとをしているご令嬢を見ているような目をしていたから。そう思ってならない。