オオカミ男子のニセ彼女⁉︎
「だっ、駄目! くすぐった……きゃああっ⁉」



「やっぱりな。人間の匂いがプンプンしやがる」



「きっ、気のせいだよ……!」



「悪あがきも大概にしろ。狼男の血を引く俺の鼻をごまかそうなんて、100万年早いんだよ」



そこまで言われたら、これ以上のごまかしは利かないんだろうな……。



「はい、そうです。人間です……」



私は両手を上げて、降参の意を示した。



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